千葉県下の小学校は今日が卒業式。
小学校の6年間というのは長いようで終わってみれば入学したのが昨日のことのように思われる。
早咲きの桜の前で真新しいランドセル姿の写真を撮った女の子二人が今日は卒業証書の入った筒を手にして僕の後ろを歩く。
彼女らの会話を聞くともなしに聞いていると、大人の女性のそれとほとんど同じ。
ほっといたらたぶんずっと喋り続けてる。
公園の桜はまだ蕾のまま。
そのおかげで平日の昼下がりとあって誰もいない。
広場の端っこには、コブシ、シモクレン、ハクモクレンの大木があって、鈴なりの花が合わせた手のひらを開くように咲いている。
咲きっぷりがみごとである。ここで撮ろう。
二人の少女は、言うなれば文化系と体育会系、まったくタイプが違うのに仲がいい。同じ中学校に進学するという。
卒業式の服から中学校のぶかぶかの制服に着替えた二人を見ていると、NHKのテレビドラマ「中学生日記」を思い出す。
これから思春期の真っ只中。何かの物語が始まりそうな感じがする。
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