昨秋にできなかった七五三をするために家族が階段を上ってきた。拝殿隣の駐車場が満車だったので下で降ろされた由。
三人兄妹の末っ子は七歳である。落ち着かなげにあたりを見回す。三歳のときのほうが楽しそうだった。
大きくなると聞き分けできるようになる反面、無邪気さがなくなってゆくのは寂しいものである。
七五三に関係のない上の二人はパパと楽しそうにふざけて遊んでいる。子煩悩なんだなあ。
拝殿に上がって祈祷は十数人くらいまとめて行う。
お宮参りの家族がひと組いただけで、そのほかはみな大人の厄祓いであった。正月だから当たり前だけど、秋の七五三シーズンとはずいぶん雰囲気が違う。
何はともあれ、無事に三人すべて七五三が済んでひと安心である。
パパとママの母上が来ていて、孫との記念写真を勧めたが遠慮する。この次は成人式までないですよと言うと「じゃあせっかくだから」となってスマホを預かって撮る。
子どもたちはまったく笑わない。つまらなさそうな顔で視線を泳がせる。「笑わんね」とおばあちゃんが言っても笑う理由がない。
いろんな兄弟姉妹がいるけれど人それぞれ。これが三人の個性だからいいのだ。
ちなみに「笑わんね」は「笑いなさい」の長崎弁です。
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