五歳の男の子、といっても人それぞれで、子どもによって性格も違えば好みも違う。
個人的な印象で言うなら、総じて内気な甘えん坊が多い。とくに長男や一人っ子はそうだ。
祖父母とママに連れられてやってきた彼も、不安そうに母親の手をしっかり握っている。
どうなるかと思ったが、遊んでいるうちに打ち解けてくれたのでよかった。
護摩祈願は彼の家族だけのひと組だけだったようで、すぐに終わって本堂から出てきた。
穏やかな陽射しに照らされて、家族で写真を撮る。
男の子は遊んでいるときは大丈夫なのだが、カメラを構えるととたんに落ち着きなくママの着物の後ろに隠れようとする。
そんな子どもも、あと数年後には生意気な少年になってゆくのだ。
顔つきも変われば性格も変わるだろう。
あのときはこんなに可愛かったのに!と思える写真が撮れたらいいなと思う。
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