湘南の海は冬の日本海かと思うような風と波に見舞われていた。
稲村ヶ崎の海辺に立つ二人を撮りながら、これはもうサザンの曲より森昌子の唄う「越冬つばめ」みたいな光景だなと思う。ヒュルリィ〜ヒュルリィ〜ララァ……
今は海無しの栃木県に暮らす二人にとって、鎌倉から江ノ島にかけての海辺は思い出の場所なのだそうだ。
残念ながら、いつもの陽光あふれる海ではなかったが、それでも撮影しようと来てくれた二人には感謝である。
稲村ヶ崎から七里ヶ浜に移動しても、もちろん風の強さと海は変わらぬ。
早々に砂浜での撮影を切り上げて、小さな公園で二人の写真を撮る。
結婚式を控えて落ち着かない日々が続くだろうけど、それも二人の思い出になるのは間違いない。
いつか二人で「あのとき大変だったよね」と笑い合える日が来る。そのとき今日の写真を見返してもらえたら嬉しいなあ。
写真は一度ならず何度でも楽しめるアイテムなのだから。
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