六歳女の子の七五三。晴れ着を着た子どもがそこにいれば、どうしても写真を撮りたくなる。
パパもママも撮影の隙があればすかさずスマホで子どもを連写する。嬉しそうだ。
僕が撮るより自分で撮る写真のほうがきっと気に入ると思う。これはひがみでもなんでもなく、そういうものだ。いわばレストランより「おふくろの味」が好きなのと同じような…
しかしながら子どもはじっとしているときがない。カメラに向かって笑おうなどとは思わない。そのために僕が撮ります。
ママの実家は熊本県菊池で、おじいちゃんとおばあちゃんがわざわざ来ていた。
女の子の着物はママが子どものときに着たもの。そこでは三歳と四歳のときに七五三をするそうだ。七歳用の着物を折って四歳のママに着せたという。
きっとご実家の押入れにはそのときに撮った写真を貼ったアルバムがあるはずだ。今日撮った写真もこれから数十年の時間を経て残ってほしいと思う。
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