お支度のときに降っていた雨は上がり、春の陽差し。 北海道神宮の桜の盛りは過ぎて、花びらがときおり参道を舞っていた。 結婚式の撮影でいつも思うこと。
夫婦といえど元は他人同士であるし、仲良くなれないこともあるだろう。
僕は写真を撮るだけの人だけど、僕が撮った写真は少なくとも二人が生きているうちは彼らの手元にあるだろう。そう考えると、シャッターを押しながら「末永くお幸せに」と思わずにはいられない。 撮影終えて仮フォトデータ(撮りっぱなしのJPEGデータ)をSDカードにコピーしている間、二人は撮ったばかりの写真に見入る。
二人が関心を示す写真が僕と違う。ここぞと思って撮る写真は、実は僕の独りよがりかもしれない。でも撮るけど。
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